2021年10月14日
プレスリリースファミワン 公認心理師・臨床心理士の戸田さやかが 『テキスト家族心理学』の執筆に携わりました
ファミワンでユーザーの妊活相談やファミワンのサービス設計を担う、公認心理師・臨床心理士の戸田さやかが、2021年8月に金剛出版より発売の『テキスト家族心理学』の執筆に携わりました。
戸田は第9章『家族と性』①「性と生殖」を執筆担当し、生殖心理やセックスセラピーについて紹介しております。
■「テキスト家族心理学」の内容
友人関係、先輩―後輩関係、上司―部下関係など、人生において出会う関係のなかでも、家族関係は、個人の成長や生き方を左右する影響因のひとつであるだけでなく、家族は一様ではなく個別特殊なものでもあり、家族メンバーの成長や時代・社会・文化・風潮によってさまざまに変化する。
家族というこの謎めいた集団・関係に、どのようにアプローチすべきか? どのような研究法が、そしてどのような支援法が、実利的なアプローチを可能にするのか。
家族療法+ブリーフセラピーに基づく家族支援に携わる執筆陣によって著わされた本書は、家族心理学の基礎研究を踏まえながら、心理療法への実践応用までが語られた、家族心理学研究の成果を網羅した決定書。
「第1部 家族心理学とは」では、家族心理学という学問分野の中核をなす「家族システム理論」を概説し、「第2部 家族関係」では、「夫婦関係」(第2章)「親子関係」(第3章)「きょうだい関係」(第4章)「離婚家族・ステップファミリー」(第5章)など家族全体を対象とした研究成果を紹介する。
続く「第3部 夫婦・家族の問題」では、少子―高齢化や貧困などの社会状況を考慮した「家族と社会」(第6章)、不登校やヤングケアラーを含む「子どもの問題」(第7章)、虐待やDVなどを論じた「家族と犯罪」(第8章)、多様な性のあり方を含む「家族と性」(第9章)についての研究成果に基づいて、社会的影響に開放された家族システムを展望する。最終「第4部 夫婦・家族カウンセリング」には、「アセスメント・ツール」(第10章)「日本における家族療法の30年」(第11章)「日本における短期療法の30年」(第12章)の研究成果と「尺度リスト」を掲載している。
家族心理学の初学者から熟練者さらには家族支援の実践者まで、幅広い層の家族心理学研究にとって座右とすべき一冊。
■書誌情報
【著者】 若島孔文編著、野口修司編著
【出版年月日】 2021年8月4日
【定価】 4,620円(税込)
【出版社】金剛出版
【ISBN】9784772418386
【判型・頁数】A5・288ページ
■執筆協力 ファミワン 戸田さやかのプロフィール
公認心理師、臨床心理士、生殖心理カウンセラー、がん・生殖医療専門心理士、ブリーフセラピスト・シニア。性や生殖補助医療の専門知識を用いながら、カップル・家族の心理支援をおこなっている。ファミワンではカウンセリングやアドバイス業務をはじめとしたユーザー対応、サービス設計を担当。また、企業や自治体向けのセミナーやイベントに数多く登壇している。
■戸田さやかのコメント
本書は家族療法・短期療法の実践家たちが、研究成果および心理療法への応用について網羅的にまとめた1冊です。日本の家族心理学のテキストに、セックスセラピーや生殖の視点が盛り込まれることは非常に先進的だと思います。
性や生殖にまつわる家族問題は、誰にでも身近でありながら、表面的に扱われることが少なかったトピックです。学術的にも、特に国内では研究の蓄積が薄い分野であるのが現状です。私自身も、臨床家として、当事者の皆さんに還元できる実践と研究を続けていきたいと考えています。また、本書を手に取った読者の中から、少しでもこの分野に興味関心を持ってくれる未来の臨床家・研究者がいてくれたら幸いです。
▶︎書籍情報はこちら。
▶︎購入はこちら。
本プレスリリースはこちら。