“子どもを願う。”
本来、もっと自由で、明るくて、大切な願いだと考えています。
年齢も性別も、立場も関係ありません。
いますぐ妊娠したいと思い取り組んでいる人も、いつかは授かりたいと考えている人も、不妊治療のやめ時を探している人も、それぞれが真剣に考え、悩んでいます。
ただ、今はオープンに気軽には語られることはありません。
デリケートであるが故に、そう簡単には話題にあがりません。無知からくる、何気ない一言で傷つくことも多いです。本当に話したい、深い気持ちはなかなか言えません。
それは、夫婦の間でも同じ。
感情論になりやすく、話し合いも難しいです。
さらに、妊活の最大の特徴は、正解がないという点です。
「こうすれば妊娠できる」というものは存在しません。
2017年の報告では年間約44万回の体外受精が行われており、約5万人の赤ちゃんが生まれています。そして体外受精による40歳での妊娠率は約27%、42歳では18%です。
それにも関わらず、ネットで検索すると「妊娠の秘訣」はたくさん出てきます。過度に期待し、過度に不安になり、毎月苦しんでいる夫婦がたくさんいます。
身体的、経済的、時間的な負担も大きいですが、「ゴールのないマラソン」にも例えられるほど、精神的にも追い詰められます。
ファミワンは、社会を変えていきます。
妊活にもっと早くから向き合う。
正解がないからこそ、どんな結末になったとしても前を向ける。夫婦はもちろんのこと、周囲の親族、友人、企業、医療機関など全てで支える。
そんな未来をつくります。
ファミワンは専門家の知識や経験を強く信じています。
多くの課題は、その領域のプロのサポートがあれば、大きく変わります。
世の中には、専門家としてそれぞれがしっかりと取り組まれている方も多いです。
ただ、一人一人ができることは限界があります。
私たちは、テクノロジーの活用により、そのサポートを拡大します。
必要な専門家のサポートを、必要とするすべての人に、届けます。
この「すべての人」は、当事者だけではありません。
その家族や職場、周囲の友人も含まれています。
妊活以外も同じ。
妊娠中や産後の悩みには、助産師などのサポートを届けます。
子育ての悩みには、教育の専門家のサポートを届けます。
生理、更年期、介護、がん、障がい、LGBT、なども同様です。
「妊活」という言葉の意味は、時代により変わります。
50年前は言葉すらありませんでした。
妊娠するが当たり前。
悩んでいる気持ちを、自分でも認めてあげることはできませんでした。
10年前、妊活は体外受精と同じでした。
辛く、苦しく、大変な思いで取り組むこと。
誰にも知られないように通院する方も多かったです。
5年前、妊活は不妊の検査を含めた不妊治療という意味になりました。
病院に通ってまで取り組まなければいけない人がいる。
今、妊活という言葉は、妊娠を希望する全ての人が行うものになりました。
「妊娠するのは、妊活したから」ということを意味します。
男女ともに、情報収集や身体作りまで妊活に含まれます。
では、10年後、50年後はどうでしょうか?
DNAを加工し、理論上はHIVに感染しない双子の赤ちゃんが生まれたニュースがあります。
医療技術の発達により、治療のできる範囲は広がっていきます。
妊活のあり方はどんどん変化していきます。
私たちは、それをもっと健全な形で、再定義し続けます。
まっとうなことをやる。
これを、何よりも大事にしています。
誰からみてもまっとうであることはとても難しいです。
夫婦、医療従事者、企業、行政、それぞれの視点が違います。
誠実。公平。信頼。安心。感謝。尊重。成長。
何かが欠ければ、まっとうとは言えません。
ただ、それを常に大切にするのがファミワンのポリシー(信念)です。
ポリシーでもあり、バリュー(存在価値)やクレド(行動指針)でもあります。
東京大学との共同研究も、フジテレビのドラマの医療監修も、企業への福利厚生提供も、全て根底にはこの意識があります。
この会社は私自身の妊活経験がきっかけでスタートしました。
「不安や悩みを誰に相談すればいいか分からない」「夫婦で話しても答えは見付からずに喧嘩になってしまう」「そもそも何をしたらいいか知らない」といった状況に対し、どうすればもっと前向きに進めることが出来たのか、本気で考えながらサービスを作っています。
現在、6組に1組が妊活中と言われていますが、普段生活しているなかでその数を実感することはありません。ほとんどの夫婦が、孤独を感じながら取り組んでおり、その苦しみを分かりあう機会もほぼありません。
ここにいるコンシェルジュやアドバイザーは、そんな現状を少しでも変え、妊活中の夫婦を支えたいと願う人間ばかりです。不妊治療を行ったことを誰にも話して来てこれなかった男性、体外受精で子どもを授かり育休中の女性、そして医療従事者などの専門家といった幅広いメンバーが揃っています。それぞれの知恵や経験を活かしてサポートしていきますので、是非サービスを体感してみてください。
私と同じように辛く苦しむ夫婦を一組でも減らし、未来に進むために背中を押してあげることができたらと願っています。
株式会社ファミワン
代表取締役
石川 勇介